東洋医学の言葉の中に「瘀血」という症状があります。
「瘀・お」という言葉の意味は流通しない、滞るという意味で「瘀血」というのは血液が滞り流通しないということになります。
それでは何故夏場に注意しないとダメなのかと言いますと、夏場は汗をよくかき身体から水分が出て行く事が多くなります。身体は、ある程度水分を確保していないといけません。
その必要な量が無くなってきて身体から水分が減っている状態が続くと血管の中にある血液の中にある水分が血管の外に出て行って、さらにそこから汗腺を通じて身体から汗として出ていきます。
血管から水分が外に出て行き汗腺から汗として水分が過度に出て行ってしまうと、血管の中の水分が出て行き血管を流れる血液が少しづつドロドロになっていき、その状態なっていくと血液の流通が滞った状態になる「瘀血・おけつ」の状態になっていきます。
イメージ的に、汗を大量にかいた時にトイレに行くと濃い尿が出ますよね?夏場は特にそう感じる事もあるかと思います。このように、濃い尿ではありませんが濃い血液が出来る状態になっていきます。
この状態を回避するにはこまめな水分補給をして下さい。
そうすることで血液が濃くなることを防ぐ事が出来ます。30分~1時間を目安にコップ1杯のお水やスポーツドリンクがオススメです!
私が学生時代に夏場に野球の練習をしていた時はスポーツドリンクを飲む時にそのまま飲むのでは無く、スポーツドリンクを水で薄めて飲んでました。そのままだと味が濃くて甘いのでスグに喉が渇いてしまいます。なのでそのようにしていました。あるいは、冷たいお茶にひとつまみのお塩を入れて飲んで、少ししょっぱい感じもしましたが、汗で体から塩分が出て行くので、電解質の摂取をしないといけないのでそのようにしていました。
そうすることで体の水分不足を補っていました。
瘀血の改善オススメのツボ!
血海 「血の海」といわれるくらいまさに血に関して有効なツボがあります。膝のお皿の右上から指1本分上がったところで太ももにあります。
三陰交 足首の内側のくるぶしから上にあがり指4本分の所にあります。
隔兪 (別名血会というツボになります)このツボに関しても血に関係するツボになります。肩甲骨下角を左右結んだ所が第7胸椎と第8胸椎の間になります。そこの間の背骨から少し外にいきふくらんだ筋肉のところにあります。
このようなツボが有効です。
瘀血改善に導くためのオススメ野菜!
夏の時期での瘀血に対しては体が熱を持っている状態が多いので、身体を冷やす食べ物がいいです。
夏野菜がオススメです!トマトや茄子、スイカ、キュウリなど、夏の日差しをしっかり浴びた夏野菜は身体を冷やす効果が期待出来るのでオススメです!
実は、その季節での旬の食べ物をしっかり食べることは重要です。例えば、真夏にとっても暖かいアツアツのおでんを食べたいですか???
真冬に食べたいですよね?また、真冬にキンキンに冷えたスイカを食べたいですか?
食べたくないですよね?こんな感じで四季折々の旬の食材をしっかり食べる事は、身体にとって健康にいいことになります。
瘀血の原因
気虚 気の推動作用が弱くなり血液の流れが緩慢になると瘀血が形成される。
気滞 気の流れが悪くなり血液の流れも阻滞されると瘀血が形成されます。
血熱 熱の影響をうけ、血液中の津液が消耗され、血液の粘度が高くなって血液の運行が悪くなると瘀血が形成されます。
特徴的な臨床症状
皮膚の青あざ、出血、唇口や爪が青くなる、顔色が浅黒くなる、皮膚が乾燥して粗く光沢がない、毛髪は光沢が無くなる、貧血、などの症状が出てくる事もあります。
このように、最近の夏は特に気温が高く、外気温が40℃を超える地域もあるぐらいになってきています。
適切な水分補給や旬の食材をしっかり食べて健康に毎日を過ごせるようにしていきましょう!