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東洋医学での「肝」の作用について

  • 疎泄を主る
  • 蔵血を主る
目次

肝の作用について

疎泄を主る

 肝は疎泄を主るとは、肝気が全身の気機を調整しそれによって精血津液の運行や脾胃の運化促進、胆汁の分泌や排拙、情志を調節するといった作用を指したものです。

 疎とは疎通

泄とは発散・昇発のことです

 気機とは昇降出入の運動のことで、臓腑、経絡、器官などの活動は全て気の昇降出入の運動に依存しています。肝は気の昇降出入に対して調節作用を持っています。

肝の疎泄作用が正常であれば気機はスムーズにゆき、臓腑、器官も正常に活動出来ます。

 肝の疎泄作用が低下してしまうと、気機の流れが悪くなると気機が鬱結してしまい胸部、腹部の不快感が出てくることがあります。

2つめは肝気が上昇して盛んになりすぎて肝気が逆上することがあります。

「気がめぐれば血がめぐる」という関係がありますが、気が昇り過ぎると血も気も上逆し、吐血、喀血などがおこります。

肝は剛蔵であって昇を主り、主動性をもっているという生理的特徴を反映しています。

 肝の生理的特徴

  1. 血と津液の運行促進
  2. 脾の運化機能の促進
  3. 胆汁の分泌、排泄調節
  4. 情志の調節
  5. 男子の排精と女子の排卵、月経発来の促進

蔵血を主る

 蔵血とは血液を貯蔵し、血量を調節する肝の生理作用のことです。

肝の蔵血作用は人体組織の血量を調節する働きがあります。

肝が血液を貯蔵・調節するという事は、人体内の各部分の生理活動が肝と結びついているということです。

肝の蔵血機能の低下してしまうと、出血や四肢のしびれなども出てきます。

女性では、肝血が不足すると月経量が少なくなり、ひどい時は閉経にもなってきます。

肝の蔵血が不足すると月経量が多くなり、出血も多くなってくることも出てきます。

 また、肝は疲労にも耐えることが出来る臓でもあり魂を蔵する機能を持っています。

肝の血が不足してしまうと、驚きおびえる、よく夢をみる、不安感、幻覚、寝言なども見られることがあります。

肝と五行の関係

怒は肝の志

 怒は一般的に生理活動に対して好ましくない感情であり、気血を上逆させ陽気を過度に昇排します。

「怒りは肝を傷る・やぶる」という言い方もされ、肝血が不足すると肝の陽気の昇排が過剰になり、少しのことでも怒りやすくなります。

 涙は肝の液

 肝は目に開竅するというのは、涙は目から出て、目を保護する働きをもっています。

肝の陰血が不足すると、目が乾燥し風にあたると涙が出るなどの症状が出てきます。

 極度の悲哀になると涙が出てきます。

 体は筋に合し、華は爪にある

 肝が筋を主るとは、筋膜が肝血の滋養を受けている事を指し、肝の血が少なくなると、筋力低下になってきます。手足のしびれも出てきます。

 爪は筋の延長線上にあるもので爪は「筋の余」といわれていて、肝血の盛衰は爪にも影響を与えると言われています。

肝血が充足であれば爪には艶があり、肝血が不足してしまうと爪はやわらかく、薄くなり爪の変形し、もろくなってきます。

肝は目に開竅する

 経絡では肝経が目を通過しています。そして、視力にも肝は関係しています。

肝の機能が正常か否かは目に反映されることがあります。

肝の機能が低下すると両目が乾燥し見えなくなってしまったり、夜盲になる可能性も考えられます。

肝経に熱がある目が赤くなり痒くなったり、その他では、眩暈・めまいが出てくる可能性も考えられます。

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(針灸学基礎編 第三版より引用しました)

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